コーヒーを1人で飲む方へ。落ち着くひとときに、ボドゲを添えてみませんか?
こんにちは、ボドゲライターのキクチレンです!
ボードゲームのさまざまな悩みを解決していく記事を、日々更新しています。
「コーヒーロースター」のコンポーネントが洗練されているってホントなの?
「コーヒーロースター」のコンポーネントは、プレイヤー目線でしっかりと考え抜かれています。
プレイしやすさも然ることながら、デザインも洗練されており、見ているだけでワクワクしてきますよ。
というわけで、今回はボードゲーム歴3年の筆者が、「コーヒーロースター」のコンポーネントの凄さについて話していきます。
この記事を読むと、こんなメリットがあります。
この記事を読むメリット2選
- 「コーヒーロースター」のコンポーネントの凄さが分かる
- 大人がおもわずワクワクしてしまう、デザインや趣向を堪能できる
ぜひ、最後まで読んでみてください!
結論 「コーヒーロースター」のコンポーネントは、見れば見るほど深い
コンポーネントを見ていて、率直に凄い点が6点ありましたので、紹介します。
「コーヒーロースター」のコンポーネントの凄さ6選
- 箱=コンポーネントの仕分けになっている
- 上質な素材が使われている
- プレイしやすいゲームボード
- ぱっと見で分かる、各アイコンの効果
- サプライズ封筒
- 焙煎の意欲を駆り立てる、ビーンズシート
それでは、それぞれのコンポーネントを実際に見ていきましょう!
箱=コンポーネントの仕分けになっている
通常のボードゲームだと…
通常のボードゲームであるあるなのが、コンポーネントに入れられている袋。
基本的には、透明なジップロックのような袋に入っていることが多いですよね?
見栄えがあまりぱっとしないため、きれいに整理整頓したい人にとっては、物足りなさを感じてしまうこともしばしば。
このため、自分で箱を購入したり、DIYしたりする必要がありました。
コーヒーロースターは、一味違う
コーヒーロースターは、そんな整頓好きなプレイヤーをうならせる、箱の構造になっています。
- 最初からしっかりと仕分けされた構造
- 何をどこに入れるべきなのか、明記されている
こんなに親切な設計になっているのは、個人的には「ドミニオン」以外で見たことがありません(*´▽`*)
他にも、箱そのものがしっかりしているボードゲームもあるのでしょうが、個人的には「素晴らしい!」と称賛を送りたくなりました(*^▽^*)
ハードな紙質で、指にしっとりとなじみます
コーヒーロースターの、下記のコンポーネントは、うっとりするような触り心地を感じました。
- ゲームボード
- 焙煎ボード
- カップテスト
- 温度計と焙煎カウンター
- チップ関係
- 豆チップ
- フレーバーチップ
- 特殊効果チップ
- その他のチップ
しかも、紙質がハードであるのがはっきりと分かるため、気兼ねなく触っていられます。
結果として、安心してゲームに集中できます。
プレイヤーファーストの、ゲームボード
ゲームボードには、次の3種類が存在します。
- 焙煎ボード
- カップテスト
- 温度計と焙煎カウンター
それぞれについて、見ていきましょう!
焙煎ボード
焙煎ボードには、表と裏にそれぞれ、レベル別の表記がされています。
- スタンダードモード
- イージーモード
具体的には、マイナスになるチップを、どかせられる枚数が異なっています。
プレイヤーレベルに合わせて、モードを変えられるのが嬉しいポイントですね。
また焙煎ボードにおいて、下記の点が分かりやすいなと思いました。
- 色と形を上手に使い分けている
- 即時効果がどのように機能するのか、分かりやすい
順番に見ていきましょう。
色と形を上手に使い分けている
豆チップの色と形で、何をどこに置けば良いのかが分かります。
特殊効果チップは四角形なので、それをどこに置けば良いのか分かりやすいのもグッド!
ルールブックがなくても、一目でどこに何を置けば分かるのが良いですね(*^▽^*)
即時効果がどのように機能するのか、分かりやすい
即時効果には、次の4種類あります。
- 2枚追加
- 2枚引き直し
- 5枚から2枚除去
- 除去
これらの効果を、下記のイラストだけで表現できています。
- 豆
- 袋
- 色
- 数字
- 矢印
- ゴミ箱
いちいち文字を読んでいると疲れますから、これも配慮が素晴らしいなと感じました。
カップボード
各ラウンドの後半フェイズで行われる、カップテストにて使用されるボードです。
実際のコーヒーの画像が使われており、ぱっと見で
あー、カップテスト時に使うのね、これは!
ということを伝えることができています。
カップボードで分かりやすいなと感じるポイントは3点ありました。
- 何を、何個置けば良いのか明確に分かる
- 特殊効果チップが、うっすらと描かれている
- 置き切れなかった時のペナルティが容易に想像できる
順番に、見ていきましょう!
何を、何個置けば良いのか明確に分かる
描かれている形が、豆チップであるため
ここに、豆チップを置いていくんだね☆
と、初心者でもすぐに分かります。
デザインだけで置くべき個数まで分かるので、プレイしやすいですね。
特殊効果チップが、うっすらと描かれている
薄く描かれているため、プレイ時にさほど邪魔になりません。
また、豆チップの後ろに、薄く描かれていることから
豆チップの代わりに置くのかな?
と意識することができます。
初見プレイでも迷わない設計がされています。
置き切れなかったときのペナルティが容易に想像できる
1番最後のマスには、5つのバツ印。
どう考えても、不穏でしかありません(笑)
チップを置き切れない=マイナス5点になることが、すぐに分かります!
温度計と焙煎カウンター
こちらも
- スタンダードモード
- イージーモード
レベル別に表裏で表記されています。
具体的には、最初に置く煙チップの枚数が異なっています。
※煙チップはマイナスポイントなので、多いほど難しいです。
温度計に関しては、下記の点が分かりやすいなと感じました。
- コーヒーの焙煎のイメージと、マイナスを上手に繋げられている
- 赤色と煙チップを使って、焙煎スピードを表現できている
順番に、見ていきましょう!
コーヒーの焙煎のイメージと、マイナスを上手に繋げられている
焙煎=じっくりと焦がしていく、というのは、焙煎したことがない人でも分かるイメージだと思います。
このため、焦がしていく途中で煙が出てしまうのも、同時に想像できます。
煙=マイナスポイント、とすることにより、煙成分をいかに取り除きながら、おいしいコーヒーを作っていく使命感を感じることができます。
「コーヒーロースター」全体のストーリーを、温度計で表現できているのが素晴らしいなと感じました。
レッドゾーンを使って、焙煎スピードを表現できている
レッドゾーンになると、こんなことになります!
- 通常よりも、焙煎スピードが2倍に!
- 煙も出てしまって、さあ大変!
焙煎士としての勝負所を、赤色と煙チップで表現しているのがGood!
焙煎しているなー、という気分にさせられます(^ω^)
焙煎カウンター
得点には結びつきませんが、焙煎カウンターを使っていくことで、自分がどれくらい焙煎しているのかが、一目で分かります。
プレイヤーへの配慮が感じられます!
アイコンの効果が、ぱっと見で分かるチップ
チップには、大きく分けて4種類あります。
- 豆チップ
- フレーバーチップ
- その他のチップ
- 特殊効果チップ
それぞれのチップについて、話していきます。
豆チップ
豆チップは、3種類存在します。
- 硬質豆
- 焙煎された豆
- 焦げ豆
硬質豆
そのままだとマイナスですが、焙煎すると、焙煎度0の豆に。
イラストで簡潔に表現されていますね。
焙煎された豆
焙煎された豆は、レベル別で表記されています。
焙煎度0~4
焙煎度が上がると、次第に黒くなっています。
リアルな焙煎と、イメージが結びついていますね(*^▽^*)
焦げ豆
焙煎しすぎてしまった豆です。焦げてるため、マイナスポイントです。
実際のコーヒーでも、焦げた豆でドリップされたコーヒーは、とても苦くなるのが想像できますもんね。
味覚とポイントがリンクしており、分かりやすいです!
フレーバーチップ
フレーバーチップには、大きく分けて4種類が存在します。
- コク
- 酸味
- 香り
- オールマイティ
・コク
2つの焙煎された豆を、1つにまとめる効果があります。
・酸味
2つの豆を焙煎せずに、そのままにする効果があります。
・香り
1つの焙煎された豆を、2つに分解する効果があります。
・オールマイティ
コクか、酸味か、香りか、いずれかの効果を使えます。
3種類のイラスト
フレーバーチップで使われているイラストは、次の3つだけです。
- 豆
- 矢印
- 手のひら
これらだけで、フレーバーチップの全てを表すことができています。
シンプルで素晴らしいなと感じました。
その他のチップ
その他のチップには、次のようなものがあります。
- 水分
- 欠点豆
- 煙
いずれも、焙煎の邪魔になりそうなものばかりです。
焙煎士のストーリーと調和できており、デザインの深さを感じてしまいました。
特殊効果チップ
特殊効果チップには、次の5種類があります。
- 追加の豆
- 甘味
- 選択
- 引き直し
- 紙皿
それぞれ、見ていきましょう!
追加の豆
焙煎度3の豆を追加してくれます。
焙煎度3の豆のデザインとリンクされており、効果がとても分かりやすいですね。
甘み
甘そうな蜜の中に
- 赤
- 緑
- 青
これらの色が、小さく描かれています。
これらはいずれも、フレーバーチップの色と合致しています。
このことから、「甘み=オールマイティ」というイメージがしやすいですね。
選択
デザインとよく見てみると、次の3つの要素に分解できます。
- コーヒーカップ
- カップテスト時に使用する
- 色違いの豆2つ
- 2つのチップから、1つを選ぶ
- ×2
- 2回行う
これらのパーツを組み合わせることで、「カップテスト時に効果を発動する。2つの豆から1つを選んでいく。これを2回実行する」という効果が読み取れます。
これほどの長文を、デザインで伝えられているのがGood!
引き直し
こちらも、デザインを3つの要素に分解することができます。
- コーヒーカップに、2つの豆
- カップテストから、2つの豆を選ぶ
- 2つの豆が、袋に向けて矢印
- 先ほどの豆を、袋に入れる
- 袋から、3つの豆が出ている。2つは色違い
- 3つの豆から2つを選んで、カップボードに配置する
簡単なイラストで、引き直しの効果を表せています。
紙皿
カップテスト時に使われる紙皿が、さらに1つ増えます。
紙皿=ドリップ時の不純物を取り除くための皿
リアルな焙煎とイメージを結ばせることができています。
プレイヤーの目を引く、謎の封筒
ぱっと見、おしゃれな封筒が入っています。
触ると、つるつるしていて、それでいて頑丈。
これはいったい、なんだろう?
中身を確認すると…
そう思って開けると、中にはビーンズシートが!
バラで入れるのではなく、封筒に入れているのが、めちゃめちゃおしゃれ!
片づけるときも便利ですから、機能性とデザイン性が見事に融合していると言えます。
さらによく見ると、裏側には豆のイラストが!
細部までこだわっており、心を射抜かれてしまいました(*´ω`)
ゲームだけでは終わらせない、ビーンズシート
封筒に入っていたビーンズシートは、肌に吸い付くような上質な紙が使用されています。
表面には、豆の種類が記載されており
- ラウンド数
- 袋に入れるべきチップの種類
- ローストポイント
- 得点が上昇するフレーバーポイント
これらが簡潔に記載されています。
しかし、これだけでは終わらないのが「コーヒーロースター」の凄いところなんです!(*´▽`*)
裏側を見てみると、なんと!
裏側には、コーヒー豆のトリビアが!
世界地図と一緒に描かれており、どこで生産されているのかが一目瞭然です。
コーヒー豆の生産地以外の情報も書かれています。
特に目を引くのが、タイトルのセンス!
具体例としては
- コーヒーで酔ったヤギ
- メキシコ出身の働きバチ
- 海の香り
思わずその先を読みたくなるような、凝ったタイトルに仕上がっています。
プレイすればするほど、コーヒーの知識が深まっていくなんて、素敵じゃありませんか!
「コーヒーロースター」コンポーネント まとめ
最後に、改めて振り返っていきましょう。
コンポーネントを見ていて、率直に凄い点と感じた点は、次の6つです。
「コーヒーロースター」のコンポーネントの凄さ6選
- 箱=コンポーネントの仕分けになっている
- 上質な素材が使われている
- プレイしやすいゲームボード
- ぱっと見で分かる、各アイコンの効果
- サプライズ封筒
- 焙煎の意欲を駆り立てる、ビーンズシート
単純なゲームだけに終わらないのが、「コーヒーロースター」の凄さ!
コーヒーの知識を深めながら、上質な時間を過ごしてみたいと思った方は、ぜひ購入してみてください!
最後まで読んで頂き、ありがとうござました!
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